医療法人宝生会 PL病院ホームページ

グローバルナビゲーション

コンテンツ

前立腺肥大症レーザー手術(PVP)

2013年に大阪府で初めて導入し、2020年4月 最新機器に更新しました。導入から1,000例以上の実績

グリーンライトレーザー治療の特徴

  • ・広範囲のレーザー照射が可能となり、出血が少なく短時間で組織を取り除くことができます。
  • ・術後の痛みがほとんどなく、 早期に良好な排尿が期待できます
  • ・短期間の入院で治療が可能です
  • ・術後の男性機能にほとんど影響しません
  • ・抗凝固剤内服中の方も治療可能です

前立腺肥大症とは

膀胱のすぐ下にある前立腺が大きくなる病気です。現在では、食生活の欧米化などにより80歳までに日本人男性の80%が前立腺肥大症になるといわれています。

さらに、排尿機能に関わる病気のため症状が起こっている前立腺だけでなく、尿を溜める臓器である膀胱の機能が低下し、残尿を引き起こし、尿を生産する臓器である腎臓に負担がかかり腎不全といった症状に至る可能性があります。

 

以下の症状がある方は前立腺肥大症かもしれません

  • ・頻繁に尿意をもよおす
  • ・尿が出始めてからで終わるまでに時間がかかる
  • ・排尿後の膀胱に尿が残る
  • ・尿の出る勢いが弱い
  • ・急に尿意をもよおす
  • ・排尿にいきむ必要がある など

グリーンライトレーザー治療とは

内視鏡を用いて尿道から小さな光ファイバーを通し、高出力レーザーを照射して前立腺組織を蒸散させることで尿路の閉塞を取り除く治療法です。

新たに更新したグリーンライトレーザー治療器は以前よりも更に高出力で耐久性に優れており、一度に広範囲のレーザー照射が可能となり、短い時間で組織を早く除去でき出血が少なくすみます。

従来の電気メスを用いた経尿道的前立腺切除術と同等の効果が得られ、術後の血尿やむくみによる影響が少ないのも特徴です。また術後の尿道バルーンの留置期間が短く、入院期間も短くなります。

レーザーにより前立腺を蒸散させ、尿道の閉塞を取り除きます。

Q.前立腺肥大症は、がんの一種ですか?
前立腺肥大症はがんの一種ではありません。ただし、前立腺がんと症状が似ていることから、「がんでない」と確認するためにも症状が気になる方は早めに泌尿器科を受診してください。
Q.治療費は高くないですか?
グリーンライトレーザー治療は保険診療が可能です。
Q.前立腺を蒸散させて、体調や性機能に影響は生じませんか?
前立腺は直接生命の維持に関与する臓器ではないため、影響はありません。術前に勃起障害のない患者様の場合、ほぼ手術に起因する勃起障害は見られなかったとの報告があります。ただし、グリーンライトレーザー治療の特性上、約半数の方に逆行性射精による男性不妊が生じることがあります。
Q.逆行性射精とは?
手術で膀胱の出口が広がったため、本来尿道側に射精される精液が膀胱内に出てしまう合併症です。精液は尿と共に排泄され、体調には悪影響を及ぼしませんが、不妊の原因となります。
Q.誰でもグリーンライトレーザー治療を受けられますか?
前立腺がんの疑いの強い方、今後、お子様を作る予定のある方は受けられません。しかし高齢の方や抗凝固薬(ワーファリン)、抗血小板薬(アスピリン)を内服されている方も、治療を行うことが可能です。詳しくは受診の上、泌尿器科医にご相談ください。