PL病院は、パーフェクト リバティー教団の広大な敷地約1,000万平方メートルの一角にあり、東には、金剛、葛城、二上の美しい山々が連なり、西にははるか大阪湾、淡路島を望む恵まれた自然環境の中に位置しています。また、近辺は「近つ飛鳥」の名称で知られ、古代には日本の中心地として栄えた歴史的な土地でもあります。更に、春には1万4千本のPL桜が咲きほころび、夏には世界一と言われるPL花火芸術の大輪の花が開き、そして冬は金剛山の樹氷など四季折々の自然や行事にもたいへん恵まれています。
このような申し分のない恵まれた環境のなか、医療技術の向上をはかりつつ、地域社会の限りない発展に寄与しています。
PL病院は1956年の開院当初、パーフェクト リバティー教団の内部的な病院でしたが、精神身体医学と短時間人間ドックを開拓した病院として有名になり、全国的に知られるようになりました。その後は診療領域が次第に広がり、医療スタッフも全国から優秀な先生方に来ていただき、次第に羽曳野丘陵近郊の市民にも利用していただくようになりました。地域の方々の要望にも応えるべく、施設設備や医療機器も最新の整備をして、医療の質向上と安全推進を図ってまいりました。近郊の大学や医療センターにもご協力いただいて、医師や技術の交流も盛んになってきました。他方では医師の研修生も集まるようになり、皆様のご支援の賜物と感謝しております。
さて、PL病院職員一同は「人生は芸術である 医療もまた芸術である」の設立理念下に、個々人の心からなる医療への工夫と努力によって、他には存在しないユニークな結晶として存在しているつもりです。さらに、一人は皆のために、皆は一人のためにというチームワークで患者様のお役に立ちたい所存です。そのためにも、当院では、長年にわたって各部署にQCサークルを結成して、QCによる医療環境の質改善に努め、その研究成果を公表してまいりました。その結果、日本医療機能評価機構や卒後臨床研修評価機構の審査にも高い評価をいただいており、皆様と共にますます発展させていきたく存じます。また、大阪府がん診療拠点病院として、集学的ながん医療を推進しており、腹腔鏡下手術や内視鏡治療、IVR(画像誘導下血管内)治療や各種レーザー治療に代表される低侵襲治療の積極的導入を図り、多くの実績を上げさせていただいております。2021年末には手術支援ロボット「ダビンチ」を導入して、「より精度が高く、身体への負担少なく、安全に手術する」ことが可能となりました。他方では、無菌治療室を有する血液病センターを設置して、血液疾患にも力を注いでいます。
地域医療の中核病院として、PL独特のおもてなしで、皆様に愛される病院を目指して参ります。当院は救急医療にも積極的に取り組んでおり、院内でもハイケアユニット管理など急性期病院として充実した体制の中で、緩和医療や外来診療中心の分野まで広く専門化させた理想的な総合病院を目指しております。最近ではAIやITを駆使した最先端の病院サービスも研究しており、受診される折には、御協力をいただくこともあろうかと思っています。さらには治療後のQOL(生活の質)向上や二次予防医療を目指していきます。
このように、当院職員一同は、チーム医療として協力体制を組み、御来院いただく患者様お一人お一人を私たちの家族の一員のようにお迎えすべく研鑽しております。敷地内の低層棟屋上(4階)には、広大な庭園もあり、また、各階の隅々にまで、患者様やご家族のご厚意による芸術作品が展示されておりますので、待ち時間には、ゆっくりとご鑑賞いただきたく思っています。
何卒、皆様のご理解とご支援を賜りますようお願いいたします。
進藤 勝久
【略歴】
1966年に東京医科歯科大学医学部医学科卒業。1969年〜米国ペンシルバニア、テンプル大学外科レジデント。1974年に大阪大学医学博士。1975年〜ドイツ ハイデルベルグ大学病理学教官。1976年〜大阪大学医学部文部教官(外科学)。1987年〜近畿大学医学部助教授(外科学)。1994年〜同教授。1999年〜同教授兼外科部長(医学部堺病院)。2003年〜近畿大学保健管理センター長。2010年〜近畿大学名誉教授並びに社会保険診療報酬支払い基金医療顧問。2017年〜近畿厚生局保険指導医。
2019年9月からPL病院院長:就任時点での専門医・指導医資格は外科学会、消化器外科学会、大腸肛門病学会。ストーマ認定士、麻酔科標榜医、病理解剖資格、学校医、労働衛生コンサルタント。厚生労働大臣表彰、経済産業大臣表彰。海外認定も多数。