Q.1めまいとは何ですか?
A.1異常な身体の平衡感覚が生じることです。フワフワする感じや、グルグル目が回る感じ、気が遠くなる感じなどがあります。
Q.2なぜめまいが起きるのですか?
A.2人間の体は眼で見る視覚入力、耳にある平衡感覚器(前庭といいます)からの入力、体性感覚(足の裏の感覚)により今どこに自分がいるのか、どのように動いているかを感じています。またその感覚を脳で統合し身体や目を動かしてバランスをとっています。もしこれらの一つでも異常を来すとめまいとして感じます。また血圧の変動、貧血、心臓や脳の血管の血流障害、神経や筋肉の疾患でもめまい感が生じることがあります。
Q.3めまいが起きたら何科を受診したらよいですか?
A.3先ほどの質問の通り、どこに障害があるかの原因によって治療する科が異なりますので、何科を受診するかはどういった症状が他にあるか(随伴症状)で考えることになります。たとえば、聞こえが悪くなれば耳鼻科の受診をお勧めします。また、意識が遠のいたり、頭痛があったり、手足の痺れや動かしにくさや喋りにくさ(麻痺)があれば脳神経外科を受診することになります。動悸を伴ったり、吐物に血が混じったりすれば内科の受診が必要です。
Q.4聞こえが悪くならないのですがグルグル回ります。耳鼻科を受診するめまいではないですか?
A.4随伴症状がなく、回転性であり、特に頭を動かした時や、寝たり起きたりした時に生じる回転するめまいは耳石によるめまいであることが多く、耳鼻科の受診をお勧めします。耳石によるめまいとは、三半規管の中に隣接する耳石器の耳石(カルシウムの結晶)がたまることにより生じます。たまった耳石が動き、半規管の細胞を刺激してめまいが生じます。特有の目の動き(眼振)が出ますので耳鼻科で検査することで診断がつきます。
Q.5めまいが精神的なものですと言われました。
A.5検査をしても明らかな異常が認められず、原因が不明なめまいに自律神経が関わっていることがあります。自律神経とは心と体を活発にする神経と、休ませる神経がバランスをとりながら働くのですがストレスや疲労などで乱れてしまいます。それにより血圧が大きく変動してしまいめまいを感じることがあります。それ以外でもストレスは脳に影響を及ぼし、めまいをより感じやすくします。このため一度起きためまいが治りにくくなります。こういった場合は生活習慣の見直し、睡眠や休息と、仕事とのバランスの改善や心身のストレスの改善が必要になります。
Q.6めまいが出たらどうすれば良いですか?
A.6随伴症状のあるめまい、特に頭痛や麻痺があれば緊急性のあるめまいの可能性があるので早期の受診が必要です。随伴症状がないめまいであれば耳鼻科を受診して相談することをおすすめします。