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これもアンガーマネージメントB 怒りにつきもの

 

◆怒りにつきもの…勘ちがい

 〈社長になって別人のように円満〉と評される社長氏の反省。

 副社長時代は〈やり手〉を自認。やる気のない部下は酷評し、それが社のため、他の真面目な部下のため、と自信があった。

 社長就任の日、重役会に一人の重役が無届欠席。翌日、待ちかまえて叱り、「許せぬ!」と罵声。隣室で秘書の女性は震えてたらしい。

 ところが、これが自分の勘違い。欠席重役は前月に出した命令に従った出張。ちゃんと出ていた届けを自分が見落としていた。

 部下を面罵(めんば)した自責の念を昔の恩師を訪ね打ち明けたら言われた、「今後は、腹が立ったら『待てしばし。怒りの前に勘ちがい』と小声で唱えよ」と(さと)された。

 最近は、〈勘ちがいした幻影相手に怒っていた〉とひたすら悔恨(かいこん)(ふる)くからの部下に顔向けできぬ。

 

◆勘ちがいの構造

勘ちがいでのプリプリやガミガミは誰も冷や汗もの。
思い返すと、腹立てたときの言葉は、みんな「?」付き。
「どうしてそんな事が〜?」「何故できん?」「何言ってるんだ?」
どうして? 何故? 何? この「?」が、どうも立腹のエネルギー源みたいなんです。
それにしても、何故わからないと腹が立つんでしょう? そこは次号で。

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こころ・もよう !?(医師)