◆キレ・回避策
「そこまで言うから、こっちもキレてね」は、(我慢々々、冷静に…)と押さえてた糸が遂に切れたという話。糸が弱かったわけじゃあない。(それくらいヒドいこと言われた)という報告です。
でも、プツンと「切れた」は一つの“事件”。同情は誘うけど、美談にはなりません。
◆通らぬ思いなんか引っ込めろ
キレずに済ますには、(そっか。通らないか…。通らないなら、ヨーシ、引っ込めちゃえ)と考え直すこと。
思い方の〈切り替え〉は戦争で言えば〈戦法〉。〈退却〉じゃありません。 不利とわかった手はパッと捨て、新しい手で勝ちに行く。 それが司令官の腕というものでしょう。 初戦で「敵、猛反撃。我が軍被害甚大」と報告を受けながら戦法を替えぬ司令官は失格です。そんなの、“信念”でも何でもない。 単なる“無策・無能”だ!
◆ヘンな戦い
思いが通らず腹が立つ。反抗されて癇癪が起きる。どちらも、考えて見ればかなり“ヘン”。だって、もともと相手には当方の思いを通す義務なんて無いわけですから。
〈思いが通らない〉と怒るのは、敵に〈反撃とは無礼な!〉と怒る司令官。野球なら「俺の打球を捕るとは!」と怒鳴るバッター。ナンセンスです。
「なぜお母さんの言うこときかないの?」もヘン。お子さんには響きません。(この子がきかないのは?…)と知恵を絞る「なぜ」なら結構ですけど。
こころ・もよう !?(医師)