◆キレる
「キレる」は“堪忍袋の緒が…”から?
おでこの静脈が浮いて「キレそう」だから?
とにかく些細な事で〈カッ〉となること。
「マジキレ」はマジ(真面目→本気)でキレる。
「今にもキレそう」を「マジ・キレ・5秒前」、略して「MK5」とは、うまく縮めたなぁ‥。
「逆ギレ」は、ヘマした者がミスを指摘されまいとして、謝るどころか逆に怒り出すこと。
「逆上の〈逆〉じゃないからネ」と若い人の注釈あり。
ハイハイご親切にどうも。
「キレた者勝ち」なんて“カンシャク是認”の風潮もあるけど、年配者は(いやいや脳の血管切れちゃナ…)と解ってます。
実際、脳卒中で倒れた人の家族に聞くと、(あれが響いたかも…)という事件が大抵あるみたい。
そうなるとキレない工夫、要りますよね。
腹が「立った」、カンシャクが「起きた」と、キレたのは状況のせいみたいに言うけど、ホントは、腹は「立った(自動詞)」んじゃなくて「立てた(他動詞)」。
癇癪は「起きた」んじゃなく「起こした」んじゃない?
何故って、「もう我慢ならん!」「もう黙ってろ!」「もう俺は帰る!」
…みんな、「もう」が付きますよね。
「もう」は、「長らく〜してきたが、今をもって止めるっ!」と“踏み切る”言葉。
腹立て、癇癪…、どれも自分が「起こす」ものであって、状況や相手が起こさせたものじゃない―が真相では?
自分でやったのなら自分でストップ・可のはず。「もう」スイッチを入れたのは〈自分〉なんですから。
そこは次号で…。
こころ・もよう !?(医師)