厚生労働省の「人口動態統計の概況」によると、2018年に亡くなられた方の死因で、心疾患が悪性新生物(がん)に次ぐ第2位でした。
心筋梗塞や心不全などの心疾患は、冬に多く起こることが知られています。私たちの身体は寒さを感じると、体温の蒸散を防ぐために血管を収縮させます。
その細くなった血管に血液を送り出すために、心臓は大きな力が必要となり、負担がかかってしまいます。さらに血圧も必然的に上昇します。
心臓の負担を軽くするために、日常生活では次のようなことに気をつけましょう。
外出時は防寒対策を!
マフラーや手袋、防寒着などを着用して、寒さが直接身体に伝わりにくくしましょう。散歩やランニングなどは気温の低い早朝は避けて、日中の比較的暖かい時間帯に行うようにしましょう。
家の中でも危険なところが!
トイレ・浴室や脱衣室など家の中でも寒いところがあります。小型の暖房機などであらかじめ暖めておくなどして、急激な温度差に身体を
入浴は特に注意!
浴室は入る前にシャワーを出して蒸気で暖めておくなど工夫をしましょう。お湯の温度は38〜40℃ぐらいに低めに設定しましょう。寒いからといって、熱いお湯にいきなり
高齢者や心臓病の家族がいる場合は、入浴中は声をかけるなどして気を配りましょう。