新型コロナウィルス感染症防止のため、今年度は、ZOOMにて研究発表の録画を行い、2022年12月26日(月曜日)〜2023年1月14日(土曜日)の期間、ビデオ動画を電子カルテで視聴し、院内の看護研究発表会といたしました。
通常業務と並行しながら看護の質の向上を目指し、研究に取り組みました。
コロナ禍におけるストーマ造設患者の家族指導の困難さの体験 |
---|
5階西病棟 |
コロナ禍で、面会が制限されている中、家族へのストーマ指導を計画通りに進めることが出来ず、退院調整に難渋した体験があった為、スタッフに聞き取り調査し質的分析を行った。結果、情報収集のタイミングや共有、家族への連絡方法で困ったという意見が多く、電話での連絡では信頼関係を築く事が難しく、お互い誰に何を相談したらよいのか分からず、指導の日程調整や退院調整が困難となっていることが浮き彫りとなった。 |
事前指示書に関わる透析室看護師の意識調査 |
腎センター |
事前指示書は患者、家族の希望、価値観、今後の人生計画を含めた治療やケアについて医療者と共有し、自分らしく最期まで生きることを支援するために使用しています。しかし、現場では記入された事前指示書について話すことに戸惑いを感じ能動的に関われないスタッフもいます。今回、事前指示書を用いた意思決定支援を行う際、看護師の戸惑いの原因となっているものは何かを明確にしたいと考え本研究に取り組みました。結果、戸惑いの原因を4個のカテゴリーに分類でき、看護師の戸惑いの原因を明らかにしました。 |
COVID-19禍における看護師のストレスによる苦痛の調査 |
7階東病棟 |
COVID-19(Coronavirus disease 2019)が流行したことが原因でストレスを感じている人は約6割とされている。COVID-19の流行により病院が逼迫し病床が満床となることが多くなり、医療関係者の業務量も大幅に増加したと言われている。このことから、COVID-19の流行により、看護師のストレスがどのように影響を与えているのか知り、今後の課題を検討する。 |
心電図モニター・SpO2モニター装着中患児のアラームに対する看護師の認識調査 |
5階東病棟 |
機器側の要因によって作動するテクニカルアラームや啼泣・体動などの物理的要因でアラームが鳴る。テクニカルアラームや物理的要因でアラーム音が繰り返し聞こえていることで,「病棟看護師のアラームに対する早急な介入が遅れているのでは」と疑問に思うことがあった。小児病棟に勤務する看護師へのインタビュー調査を通して,アラームに対する認識を明らかにすることで,今後の看護に活かしたいと考え本研究に取り組んだ。 |
一般病棟看護師の療養病床への認識と退院支援に対する意識調査 |
8階療養病棟 |
一般病棟から転棟の患者・家族が療養病棟で退院支援を行なっていることを知らないケースが多い。そのため療養病棟転棟後に患者の状態改善があり、退院可能な場合でもスムーズに退院支援ができないことがある。今回、療養病棟でのスムーズな退院支援につなげることができるよう「一般病棟看護師の療養病床への認識と退院支援に対する意識調査」について取り組んだ。 |
上部内視鏡検査で消泡剤を服用した時間による画像への影響を知る〜最も薬効が発現する時間を見いだすために〜 |
内視鏡センター |
内視鏡検査において、視野を確保することは非常に重要である。きれいな視野の下で十分な観察が可能となり、正しい診断・治療が行える。視認性を高めるための前処置として消泡剤を服用している。消泡効果が最も発揮する時間を見出すことで、より良い視野の確保が図れ、内視鏡挿入時間の短縮や、患者の苦痛が軽減するなど、精度の高い内視鏡へとつなげられることができると考え取り組んだ。 |
ICDSCを用いて評価する、危険予知カード使用における看護師の意識調査 |
HCU |
当院HCUでは、せん妄患者や認知機能低下のある患者の、チューブ・点滴ルート類の自己抜去を予防する目的で作成された,危険予知カードがある。危険予知カードは,ICDSCを用いてせん妄の評価を行い,チューブ・ルート類の自己抜去のリスクが高い順に色別し,色に合わせて対策を行うものである。しかし,活用方法や対応に看護師間で違いあるように感じた。HCU看護師へ意識調査を行い,現状を明らかにしたいと考え取り組んだ。 |